太極拳と武術太極拳は、何が違うんだろうと疑問を持たれたことはありませんか?
太極拳は武術(WUSHU)の中の1つです。「武術(ウーシュー:WUSHU)」とは中国武術の国際的な名称です。
そして、日本では太極拳と中国武術、中国拳法を総称して「武術太極拳」と名称されています。つまり「武術太極拳」の1つに「太極拳」があるということです。
ちなみに、もともとは格闘技であった太極拳も時代の移り変わりとともに「健康」や「心身の鍛錬」を目的としたものになり、競技スポーツとして広く親しまれるようになったそうです。
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武術太極拳について、もう少し詳しく見ていきましょう。武術太極拳には「太極拳」以外にも「南拳」「長拳」などの種類があります。
このブログを読まれている方の多くが取り組まれているであろう「太極拳」。その特徴は伸びやかで大きく、ゆったりとした動作です。
伝統的な太極拳には、陳式、楊式、呉式、孫式があり、太極拳を広く普及するために定められた規定太極拳には24式、32式、48式、88式などの種類があります。
競技用の太極拳には総合太極拳(42式)があります。
「南拳」とは中国南方で行われる拳術の総称です。日本の空手の源流とも言われています。
両脚をしっかりと踏んばり、両腕を力強く使い、力を出す時に気合を発するのが「南拳」の特徴です。
「長拳三種目総合」には「長拳」「短器械」「長器械」の3つがあります。
「長拳」とは査拳、華拳、少林拳等の総称です。跳躍動作が多く、大きく伸びやかでスピードがあるのが「長拳」の特徴です。
短器械には「剣術」と「刀術」があります。
「剣術」は両刃の直剣で、刺す、切る、払うなどの技と身体の跳躍、回転、前進、後退などが組み合わされています。
「刀術」は湾曲した刀身で、切る、払う、刺す動作があります。
長器械には「槍術」と「棍術」があります。
「槍術」は槍身に短い穂先をつけたものを使います。突く、払う、からめる、打つなどを身体の動作と組合わせて行います。
「棍術」は棍棒を使い、突く、払う、からめる、打つなどの技を身体の前進、後退、回転、跳躍とともに行います。
ここまで簡潔に「太極拳」とはなにかを解説してきました。陳式太極拳や楊式太極拳、呉式太極拳、孫式太極拳、また24式、32式、48式など、いろいろあってよくわからないという方の参考になれば嬉しいです。
日本の太極拳人口は150万人ともいわれています。多くの日本人が楽しんでいる「太極拳」。その歴史や背景など、興味がある方は、ぜひいろいろ調べてみて下さい!
ちなみに、太極縁でモデルと務めてくれている村上僚選手や大川智矢さん、本多彩夏さんがメダルを獲得している「套路(とうろ)」とは、演武に対して、採点基準をもとに、点数を競うものです。
「套路(とうろ)」以外には「散打(さんだ)」と呼ばれる対戦競技もあります。(日本ではほとんど競技人口がありません)
太極拳の大会に行かれた際などに、選手の演舞だけでなく、それぞれの太極拳の違いなどにも注目してみるとおもしろいと思います。